統合が進む日本の小学校
日本の少子化
日本は今、少子高齢化が加速しています。先日のニュースでは、出生率が1.2になったと聞きました。これは、一生涯で女性が産む子どもの数を表したもので、正式には合計特殊出生率といいます。
NHK,去年の合計特殊出生率 1.20で過去最低に 東京は「1」を下回る,NHKnewsWeb,2024年6月5日 ,https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240605/k10014471471000.html
社会とは、人の集団であることが言えると思いますが、人が少なくなってくると様々な問題が出てきます。現代の日本における様々な課題は、少子高齢化に原因がある場合が多いように思います。
例えば、年金問題。現役世代が高齢者を支える仕組みにおいて、現役世代が高齢者に比べて多数であれば、一人ひとりへの負担が小さくて住みますが、今はそうではありません。
公共サービスや施設においても、利用者が少なくなるのに、過大なスケールの施設を維持管理するコストが割に合わなくなっています。
先進国では、人口規模が日本よりも小さい国でも、国民が豊かに暮らせるのは、一つにバランスの良い人口形態があると言えるのではないでしょうか。
厚生労働省,我が国の人口について,社会保障制度改革について,https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21481.html,参照2024-6-13
つまり、人口が減少することが問題ではなくて、バランスを崩した状態の社会になることが問題であるといえます。
小学校の統廃合
その一つが、小学校の合併です。小学校が閉校になったり、統合されるとのニュースもあります。
小学校の統廃合は、田舎だけではなく都会でも進んで来ていて、街の再開発とともに移転又は統廃合されています。
私の子どもが通う学校も、3つの小学校と1つの中学校が一つになっています。いわゆる小中学校として、小学校1年生から中学校3年生までが同じ校舎で学びます。
親目線でみる小中一貫校のメリットとデメリット
メリット
- 体育祭などの行事で、小学生と中学生が一緒に関わることができる。
- 9年間を一つとして記録が引き継がれ、きめ細かく対応ができる。
- 中学に上がるとき、極端な環境の変化がない など
私立小学校などでも、小中学校一貫校がありますが、やはりメリットが大きいのではないかと思います。
デメリット
- 子供同士の関係が良くも悪くも固定されやすい(可能性がある)
私たちは、人口400人くらいの村に住んでいたことがあります。その時も小中学が一緒になった学校でした。一学年5人程度。保育所から中学卒業まで、ほとんど同じメンバーで育っていく分、幼馴染ばかりで、お互いに性格は分かり合えているようでした。その中の知り合いの話で、上記デメリットについて聞いたことがあります。学校によって、クラスの人数が極端に少なかったりすると、そのようなデメリットもあるのかもしれません。
今、子どもが通う学校は、学年3クラスあり1学年100人程度です。小中学校が同じ校舎ですが、今の所デメリットは感じていません。
コスタリカの学校
コスタリカの教育制度
コスタリカでは、小学校に6年間、中学校に3年間通うことが義務教育として定められており、高校は2年または3年、その後大学を4年間といった年数です。
コスタリカの小学校
コスタリカでは、子供の数が多く、学校や先生が不足しているため、午前と午後の2部制をとっている場合がある。授業スタイルは様々で、講義スタイル、ディスカッションなども行われている。
授業中、先生の言うことを聞かなかったり、態度が悪いとイエローカードが出されてしまい、何枚かたまると出席停止になる。
進級には毎年テストが課されており、成績が悪かったり出席率が悪いと、小学生でも留年する。
日本と比較して家庭環境や社会環境が劣悪な地域もあり、学校に来させることだけでも大変なこともある。
「コスタリカの子どもたちはみんな純粋で、もちろん悪いこと、失敗もするが活気があり、「生きる」ことに満面の笑みで望んでいるような感じがした」 「日本ではルールを守ることを徹底して教わるが、コスタリカでは小さいころからディスカッション、自分はどう思うのかを基本の軸として教育しているように思う」 by パパこ
海外協力隊として、コスタリカで環境教育を行ってきたパパこは、コスタリカの子どもをとてもポジティブにとらえてくれています。
まとめ
日本では、人口が減少フェーズに入っています。色々な物事が、今のスケールを維持できなくなっているため、いかにバランスを保ってスケールダウンするかが問われていると思います。また、コスタリカなどの新興国は、勢いがあり人口も増加しています。人口の急激な増加による食糧危機やインフラ、教育などの資源の取り合いにつながります。こちらもバランスを保って増加することが大事です。
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