「個性なのか、障害なのか、それが問題だ」byパパこ(夫)
子どもの個性は尊重したい。でも、かなり尖った個性だと、学校や社会でうまく適応できるだろうか?
結論:社会とのつながり無しには生きていくことは困難。個性は伸ばしつつ、社会スキルを身につけるための環境を整える。
これが、息子が発達障害かどうか、判定されていないときに感じていた不安に対する答えでした。
今では発達障害に対する理解も進んできて、社会的な支援の整備が進んできています。
例えば、息子は放課後デイサービスを利用していますが、これは障害では無い子供も通うことができる通所支援です。このような福祉サービスを利用することで、苦手を克服したり、社会性を養うことができます。実際、通い初めて数ヶ月ですが、少しずつパニックが少なくなってくるなどの実感があります。
しかし、発達障害であるとの診断がされるかどうかによって、福祉サービスの利用しやすさに差がでてきます。
「発達障害」って、ぼんやりしててイメージがわかない
発達障害と一口にいっても、いろいろなタイプにわけることができます。
- ADHD 注意欠如・多動性障害
- ASD 自閉スペクトラム症
- LD 学習障害
- MR 知的障害
これらが顕著に一つだけでるケースは少なく、いくつかのタイプが重なって見られることが多いそうです。
私の息子も、検査の結果
- ASD
- MR
- ADHD
これらの特徴が見られるとのことでした。しかし、どれも同じ程度では無く、ASDはガッツリ出てますが、MRは基準ギリギリ、ADHDも基準ギリギリのラインであるとわかりました。
ちなみに、これらの検査はほとんど親へのインタビューによることが多いです。
例えば、「幼稚園の頃、〇〇といったことはありませんでしたか?」など、臨床心理士さんから質問してもらい、それに答えるかたちで進んでいきます。
また、子供と心理士さんの二人で行う知能検査もあり、検査には様々な種類があります。
心理士さんは優しくて、子どもの扱いにも慣れていますから、安心して任せられました。
もしも、子供が発達障害だとわかったら
結論:様々な支援を総動員して、子供の発育に適した環境を整える。
息子が発達障害であるとの診断が降りたら
- 学校に相談する
- 主治医を見つける
- 行政の担当窓口へ相談する
- 支援学校などに配置されている相談員さんへ相談する
などの方法があります。息子の場合は、小学1年生の1学期の終わりに発達障害ではないかと疑い始めました。
それからは、とにかく電話で色々なところへ質問しました。
特に、支援学校や行政の相談員さんでは、地域の特徴を踏まえてどのような支援があるかを教えてくれました。
なにせ、こんなことは初めてですから、聞きてもちんぷんかんぷんなことがありましたが、何度も聞くことで、その業界?のことが少しずつ見え始めました。
気をつけることは
小学校の学年度の途中で少人数学級(支援級)には移れない可能性がある
息子のケースでは、学年の途中では移れなく、9月末までに少人数へ移りたい旨を学校に伝える必要がありました。
手順は
1. 8月 担任の先生に少人数学級を考えている旨伝える
2. 9月 校長先生やスクールカウンセラーと面談。少人数学級へ入級したい希望を伝える
3. 10〜11月 教育委員会内部で、少人数学級へ入る方が良いかどうか、検討がなされる
4. 12月 教育委員会から学校経由で、少人数学級へ入ることへの意見が伝えられる
5. 12月 改めて少人数学級へ入りたい旨を学校に伝える
6. 4月 進級のときに、少人数学級のクラスも伝えられる
このように、少人数学級へはすぐに入れない可能性があります。
手順2では、ドクターの意見書も求められるため、わたしの場合はタイミング的にギリギリでした。
このタイミングを逃すと、少人数学級への入級が大幅に遅れることが予想されるので、もし心配なことがあれば、今の時期がとても大切です。
生活習慣、宿題、人間関係、学校での様子(授業参観など)をしっかり確認し、不安なことがあれば学校の先生や専門家に相談しましょう。
今回は、わたしの息子のケースをもとに、発達障害の種類や相談先について紹介するとともに、少人数学級(支援級)への入級の方法をご紹介しました。
・発達障害について知ること
・子供の様子を観察し、専門家に相談すること
・学校のスケジュールを知って、準備をすること
これからも、体験をもとに役立つ情報を発信できればと思います。
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